こちらは戦前に出された箱根の絵はがきです。
いつ出されたものかは明確ではなく、写真もいつ撮られたものかは分かりません。
戦前ということしか分かっていないのですが、おそらく100年以上前の写真ということでしょうか。
箱根の代表的な観光スポットである杉並木の写真です。
そこを箱根杉並木を駕籠(カゴ)がとおる姿です。
実際に通行人の足として利用されていたものなのか、それとも観光用やこの写真用に再現されたものなのか、それも判別がつきません。
もし観光用でしたら、乗っている人もこっちを向いているだろうし、担ぎ手ももうちょっとにこやかにしてそうですが、そうでもないところを見ると、たまたま呼び止められたとか?
いずれにせよ、駕籠が普通の移動手段として使われていた時代の雰囲気は伝わってきますよね。
この駕籠は、時代劇や大河ドラマで見るようなゆったりしたものに比べると、とても窮屈そうに見えます。
見た感じでは、乗っている人は決して楽そうには見えないのです。
でも、このスタイルは山仕様のものなのです。
昇ったり降りたりする山道の場合は、反ってこのような駕籠の方が都合が良いのでしょうか?
歴史ある箱根の一ページを今後もご紹介してまいります。
こちらの絵はがきは、箱根の孫三総本家・花詩にて飾っておりますので、箱根のお土産をお求めの際にでもご覧いただけたらと思います。
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